「ほんと、みんな揃って僕に後始末任せるのやめてよ~」

「南は後始末が得意だからな」

「ちょっと滝くん、意味深な言い方しないでよ~! 僕が悪いことしてるみたいじゃん~!」

「まあ、お前の手段は選ばないところは買っている」



 今朝のは、やっぱり結構な緊急事態だったんだよね……?

 ひとりそんなことを思っていると、舜先輩が突然私に話を振ってきた。



「というか、どうして由姫は蓮の部屋にいたんだ?」



 ……っ、へ?

 不思議そうにしている舜先輩に、驚いて返事に詰まってしまった。

 ど、どうしてバレてるんだろうっ……!



「いや、普通に玄関に由姫の靴があったからな。てっきり泊まったのかと……」



 く、靴……そういえば置きっ放しだったっ。盲点だった……。



「な、何それ!? ど、どういうこと!」



 なぜか、南くんが勢いよく立ち上がった。