「『腑に落ちないことがあるらしいから、確認だけさせてやってくれ』って」
「確認? なんのだよ」
「詳しいことは言えない、だと。まあ、あいつには世話になってるからな。それに、危害を加える気はないとも言っていたから入れてみたんだ」
「……死ね」
蓮さんが、呆れた声で言い放った。
入れてみたって……そ、そんなあっさり敵チームの総長を入れても平気なのかな?
条約があるとは言っていたけど、ちょっと平和すぎない……?
「最悪、ここはnobleのテリトリーだ。あいつひとりくらい何かあっても抑えられる。お前ならなおさらな」
「結局あいつが来た目的はわからねーってことか?」
「そういうことだな……まあ、南に調べさせる」
「ちっ、朝から鬱陶しい奴らだな……」
蓮さんはそれだけ言って、玄関を閉めた。
*次回の更新4月7日(火)13:00〜*