「はいっ」



 笑顔を返すと、蓮さんも安心したように笑ってくれた。


 ――ピンポーン。


 あれ?

 こんな時間にお客さん……?

 インターホンがなって、驚いて蓮さんのほうを見る。

 蓮さんも、不思議そうにしていた。



「舜か……? 由姫、一応変装して」

「は、はい!」



 蓮さんに言われたとおり、念のため持ってきていた変装道具をつけた。



「……あ? お前……」



 インターホンに出た蓮さんの様子が気になって、カメラを覗き込む。

 そこに映っていた人物に、私は目を見開いた。