映し出されたのはまた、『春ちゃん』の文字。
友達……ってわけじゃ、なさそうだな。
ただの友達が、こんなストーカーみたいに電話をかけてくるはずがない。
——嫌な予感がした。
ダメだとわかっているが、そっとスマホを取り電話を受ける。
スマホ越しに聞こえたのは——男の声だった、
《っ、もしもし?やっと出てくれた……》
すぐに察する。こいつ……浮気男か。
スマホを握る手に力が入り、慌てて緩めた。
由姫のスマホを壊すわけにはいかない。
《あの、急に別れるって、せめて理由を教えてほしい》
無言を貫いているのに、勝手にベラベラと話す男。
俺はそいつの言葉に驚いた。
*次回の更新3月31日(火)13:00〜*

