これでいいんだ。
話をしたって、別れるという決断は変わらないんだから。
ねえ春ちゃん……私ね、すごくすごく春ちゃんのことが好きだった。
この気持ちに……少しも嘘はなかったよ。
春ちゃんに会いたくて、私編入までしたんだから。
「バイバイ春ちゃん……」
私はこれから、春ちゃんのいない未来を歩いて行くよ——。
お風呂に入って眠りについて、そして新しい朝を迎えた。
カーテンを開けると、差し込んだ眩しい朝日の光が部屋を照らす。
「いい天気……」
空が応援してくれているのかな、なんて都合のいいことを思いながら、うんっと伸びをする。