総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜



好きと自覚する前や、由姫はいる室内では不眠症の俺も安心して眠れるが……今日は状況が状況だ。

好きな女が隣にいるのに、すやすや眠れるはずがない。

由姫は赤い顔を隠したいのか、布団を深くかぶった。



「お、おやすみなさいっ……」



……かわいいな。

もう何をやってもかわいいと、顔がにやけてしかたなかった。










「すぅ……すぅ……」



少しして、由姫の規則正しい寝息が聞こえる。

寝息までかわいいと思いながら、寝顔をじっと見つめた。

……寝顔が天使すぎる。

きめ細かい肌に、長いまつ毛が影を作っている。

一生見てられる……と、またバカなことを思った。

由姫と出会ってから、本当にバカになったと思う。