総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「おやすみなさい、蓮さん」



にこっと微笑む笑顔はもちろんかわいいが、心配になった。



「なあ、由姫」

「はい?」

「俺が昨日言ったこと覚えてるか?」



念の為……確認した。

全く男として意識されていないから、気になって。



「……っ」



由姫の顔が、みるみるうちに赤くなる。

どうやら、覚えてはいるらしい。

由姫の反応に満足して、俺は由姫の頭を撫でた。



「覚えてるならいい。おやすみ」



……まあ、由姫は隣にいて眠れるはずがないけど。