「おやすみなさい、蓮さん」 にこっと微笑む笑顔はもちろんかわいいが、心配になった。 「なあ、由姫」 「はい?」 「俺が昨日言ったこと覚えてるか?」 念の為……確認した。 全く男として意識されていないから、気になって。 「……っ」 由姫の顔が、みるみるうちに赤くなる。 どうやら、覚えてはいるらしい。 由姫の反応に満足して、俺は由姫の頭を撫でた。 「覚えてるならいい。おやすみ」 ……まあ、由姫は隣にいて眠れるはずがないけど。