言ってから後悔する。
由姫からしたら、好意を向けられている男と一緒に寝るなんて嫌だろう。
それに……自分自身の首を絞めることになるから。
由姫と一緒に寝て……理性を保てる自信がない。
適当に冗談だと誤魔化そうと思ったが、もう手遅れだった。
由姫が……キラキラと目を輝かせて俺を見ていたから。
……なんでこうなったんだ……。
ベッドの上に、由姫と並んで横になっていることに内心困り果てていた。
つーか、由姫も由姫だ。俺のことお兄ちゃんか何かだと思ってるだろ……?
これが俺じゃなかったらと思うだけで、頭を抱えたくなる。
幾ら何でも無防備すぎる……。絶対に他の男の家には泊まるなって、きつく言い聞かせねーと……。
俺のほうに寝返りをうつような体勢になっている由姫を、じっと見つめる。

