総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




言ってから後悔する。

由姫からしたら、好意を向けられている男と一緒に寝るなんて嫌だろう。

それに……自分自身の首を絞めることになるから。

由姫と一緒に寝て……理性を保てる自信がない。

適当に冗談だと誤魔化そうと思ったが、もう手遅れだった。

由姫が……キラキラと目を輝かせて俺を見ていたから。










……なんでこうなったんだ……。

ベッドの上に、由姫と並んで横になっていることに内心困り果てていた。

つーか、由姫も由姫だ。俺のことお兄ちゃんか何かだと思ってるだろ……?

これが俺じゃなかったらと思うだけで、頭を抱えたくなる。

幾ら何でも無防備すぎる……。絶対に他の男の家には泊まるなって、きつく言い聞かせねーと……。

俺のほうに寝返りをうつような体勢になっている由姫を、じっと見つめる。