総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




「俺の部屋で寝るか?」



俺がソファで寝れば済む話だ。風邪の時も泊まっていたし……そうするのが一番いいだろう。

このまま部屋にいるのは怖いだろう。



「えっ……」



俺の提案に、由姫が目を見開いた。



「い、いいんですか?」

「ああ。今日はこの部屋じゃ眠れないだろ?行くか?」

「は、はいっ……!ありがとうございます蓮さん……」



安心したように、ふにゃっと力の抜けた笑顔を浮かべた由姫。

その笑顔に、心臓が鷲掴まれたような衝撃が走った。

今まではメガネがあったから、笑顔がちゃんと見えなかった。

初めてはっきりと見た由姫の笑顔は……本気で天使か何かの類かと思うほど愛らしかった。

……自分の思考が寒すぎるが、この表現が一番正しい。

かわいすぎる……なんだこの生き物。