感情がぐちゃぐちゃで、言葉がまとまらない。



《ひとりで平気か?》

「……っ」



 いや……怖い、助けて……っ。

 そう言いたいけど、ぐっと言葉を飲み込んだ。

 だって、卑怯だ。

 私は蓮さんを騙して、好きだと言ってくれた蓮さんに隠し事をしていた。それなのに、こんな時だけ
助けを求めるなんて……。

 いつだって蓮さんは私のことを助けてくれる。それに……甘えすぎだ。



「へ、いき、です」

《……》

「心配してくれて、ありがとう、ございます」



 また、雷の音が鳴った。


 悲鳴が漏れそうになったけど、声が出ないように手で必死に押さえる。

 怖い……っ。