総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜

 舜先輩も同意するように頷いてくれて、うれしい反面、溢れる罪悪感は止まらなかった。



「もし……私が悪い人だったら、どうしますか?」



 気づけば、そんな質問が口から出ていた。

 言ってから、後悔する。自分からバラすような真似……何やってるんだろう私。

 でも……いっそバレたほうが、心は軽くなるかもしれない。

 これ以上、蓮さんのいなくなった生徒会にはいられない……。

 今朝の、冷たい瞳をした蓮さんを思い出した。

 あの様子じゃきっと、もう軽蔑されて、話す機会すらもらえないだろう。完全に見放された。

 そんな私が……ここにいる資格はない。

 舜先輩と滝先輩は、不思議そうに私のことを見ている。

 ひとりだけ事情を知っている南くんは、一瞬動揺を見せたものの、すぐにいつもの笑顔を浮かべた。