「仕事について報告だ」
舜先輩が全体に向けて声を上げて、慌てて気を引き締めた。
「今朝、やることを一気に押し付けられたからな。これから忙しくなるぞ」
仕事山積みなのかなっ……よし、頑張ろう。
指示を受け、自分のタスクを整理して仕事に取り掛かった。
舜先輩が言った通り、なかなか骨が折れそうな仕事量だった。
終わった時には7時を過ぎていて、片付けや整理をしているともう8時前になっていた。
寮に帰り、ソファに寝転ぶ。
「はぁ……疲れたぁ……」
すっごく眠たい……。
軽くご飯を食べてお風呂に入って、もう寝ちゃおう。
メガネを外し、カラコンとウイッグを外すと、それだけですっきりした。
卒業するまでずっと変装を続けると思うと、大変だ……。
ウイッグはつけ心地が窮屈だし、カラコンもごろごろする。

