総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜

 あれってもしかして……な、なっちゃんのもの……?

 なんだか怖くなったので、私は考えるのをやめた。

 オムライスが、さっきよりちょっとおいしく感じなくなってしまった。






 放課後になっていつものように生徒会室に向かうけど、足取りが重い。

 舜先輩が蓮さんに声を掛けるって言ってくれたけど……今日は蓮さん、いるかな……。

 生徒会室の扉を開け、中に入る。

 中にいたのは……舜先輩、滝先輩。そして役員の人数名。

 蓮さんの姿は、今日も見当たらなかった。

 ただ、久しぶりに南くんの姿があって、すぐに駆け寄ってきてくれた。



「由姫!!久しぶり……!!会いたかった〜!」



 ぎゅっと抱きつかれ、慌てて受け止める。



「南くん、久しぶり!」

「僕がいなくて寂しかった?」

「ふふっ、うん」