家に入って、スマホを開く。

 南くんから連絡が来ていて、メッセージを確認した。



《僕、明日の朝には学園に戻るから!明日は生徒会で会おうね!由姫に会えなくてつらいよ~!》



 明日からまた南くんに会えるとわかり、嬉しくなる。

 返事をしてから、私はそっと蓮さんとのトーク画面を開いた。

 メッセージ、送っても、迷惑かな……。

 少しの間画面とにらめっこした後、画面を落とした。

 ダメだ……私から連絡するのは、きっと。

 蓮さんは今、私と話したくもないだろうから……。

 そう思うと泣きたくなかったけど、泣く資格も私にはなくて、ただ祈ることしかできなかった。

 滝先輩も舜先輩も、ああ言ってくれたんだ……。

 蓮さんが1日でも早く、戻ってきてくれますように……。

 そして……叶うなら前みたいな関係に、戻れますように……。



 ……や、やっぱり、ごめんなさいだけでも言いたいな……。


 結局、深夜になるまで蓮さんに連絡をするか迷ったのち、できないままその日は眠りについた。