どうして……わかったんだろう。

 舜先輩も、滝先輩も……。

 どうして生徒会の先輩たちは、こんなにも……優しい人たちばかりなんだろう。



「はい……」



 頼もしい先輩ふたりに、今日はたくさん慰められてしまった……。

 少しだけ、蓮さんが帰ってきてくれるような、そんな希望が見えた気がした。

 今の私には……祈ることしかできないけど……。

 どうか早く、戻ってきてくれますように。

 会いたいです……蓮さんっ……。



「最近は学校も休んでいるが、明日は強制登校日だから来るだろうし……生徒会に顔を出すように俺からも伝える。だから元気を出せ。由姫は笑顔のほうがいい」



 再び優しい言葉をかけてくれる舜先輩に、胸がじんと熱くなった。

 これ以上心配をかけないよう、私も満面の笑みを返した。



「舜先輩にはいつも、助けられてばっかりです」