もちろん何かあったら助けになりたいし、味方でいたいとは思っている。

 けど……騙している手前、素直に喜べない。

 私は味方ですって、胸を張って、言えないよ……。

 返した笑顔はきっと、いびつなものだったに違いない。

 今はこの笑顔が、精一杯だった。


 






 よし、今日の分は終わりだ……。

 仕事が終わって、うんっと伸びをする。

 なんとか、自分の分と少し蓮さんの分も片付いた。

 明日はもっと、頑張らないと……。

 時計を確認すると、もう夜の7時になっていた。

 そろそろ帰らなきゃ……。


 舜先輩に提案しようと席を立った時、私はいつもの席に舜先輩がいないことに気づいた。

 あれ……?

 キョロキョロと生徒会室内を見渡すと、ソファの上に横になって眠っている人の姿が。

 舜先輩、疲れて寝ちゃったんだ。