ふぅ……。
職員室を出て、一件落着かな……と安堵の息を吐いた。
あとは舜先輩にお任せすればいいだろうし、私が手伝えることはこのくらいだろう。
もしかしたらありがた迷惑だったかもしれないな……と、反省しながら生徒会室に戻る。
「どこへ行っていたんだ?」
生徒会室に入ると、心配そう滝先輩が駆け寄ってきてくれた。
出て行く前、滝先輩は電話をしていたし、ファイルを届けるだけだと思っていたから声をかけずに出てきちゃったんだっ……。
結構長い間、生徒会室を開けてしまったから、心配をかけてしまったのかもしれない。
「すみません、舜先輩のファイルを届けに行っていて……!」
さっきまでの出来事は私から言うことではないだろうと思い、それだけ伝えた。
「そうだったのか……帰ってこないから、心配した。無事でよかった」
ほっとした表情の滝先輩に、ぺこりと頭を下げる。
心配をかけてしまったっ……。