「それじゃあ、また生徒会室で」
由姫はそう言って、今度こそ部屋から出て行った。
……ここまでくると恐ろしいな。絶対に敵には回したくない相手だと思いながら、俺は口元が緩むのを抑えられなかった。
「それでは早速ですが、さっきお話した暴力事件を起こしている生徒の身柄が判明したので、彼らの処分についてまず話し合いたいと思います」
由姫には、俺の専属秘書にでもなってもらいたい……。
本気でそんなことを考えながら、何事もなかったかのように職員会議を進めた。
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