総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜

「編入先の高校にこんな先生がいるなんて……選ぶ学校を間違えてしまったのかもしれません……」



 最後の追い討ちをかけるように、由姫がそう零した。

 あからさまに落胆の表情を浮かべている由姫。

 2年の首席にこんなことを言われれば、教師も焦るだろう。その場にいた全員がオロオロし始め、俺はもう笑いをこらえることができず、顔の緩みを隠すように手で覆った。

 なんてやつだ……ふっ、教師陣を手のひらの上で転がしている……。

 どこまでが計算かはわからないが、とんでもなく面白いやつだと俺の中の由姫の印象が塗り替えられていく。

 大人しいやつだと思っていたのに……まさか、こんなに愉快なやつだったなんて。

 ここまで他人を賞賛したいと思ったのは……サラ以来だ。



「そ、そんなことを言わないで白咲さん……!楠木先生については私から、理事長について説明しますので……!」