総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜

 マスクを剥ぎ取って素性を確認しようと思ったが……こいつは是が非でも今すぐ俺を連れて行きたいらしい。



「……由姫、生徒会室に戻っていろ」

「……はい」



 とりあえずナイフを持っていたやつだけ急いで写真を撮り、教師の後をついて行った。

 他のやつらは、こいつに吐かせればいいか……吐かなかった場合が面倒だから、全員確認しておきたかったが……。

 これ以上駄々をこねれば、またあらぬ疑いをかけられかねない。



 すでに俺と楠木以外は揃っている職員室へと、足を踏み入れる。



「失礼します」



 自分の席に着いた俺を見て、楠木が話し始めた。



「職員会議を始める前に、少しいいですか」



 他の教師どもが、一体なんだと顔をしかめた。



「さきほど、東さんが暴力事件を起こしているところに居合わせましてねぇ……」



 一瞬にして、室内がざわつき始める。