総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜



 微笑む彼女に、きっとその場にいた誰もが恋をしただろう。

 俺だって……例外ではなかった。








 あの日俺は、サラに命を救われた。

 大げさではない。あの日の被害者の中には、今も癒えない深手を負った人間もいる。

 怒りを買った俺は……間違いなく、サラが助けに来なければ殺されていただろう。

 だから彼女は……サラは、俺の想い人で、命の恩人でもある。

 男からナイフを奪い、踏みつけながら使いモノにならないようにナイフを折った由姫。

 由姫は振り返り、俺のほうへ駆け寄ってきた。



「大丈夫ですか……!?」



 どうしてだろう……。



『大丈夫?』



 ——由姫がどうしようもなく、サラに重なったのは。


 助けられたからか……?



「舜先輩、お怪我は?」

「……ああ、大丈夫だ」



 お前が助けてくれたから……かすり傷もない。