「言伝として受け取ってもいいが、あいつは聞かないぞ。なんせ盲目だからな」
……あの……みんな、私にわかるように話してくれると、嬉しいです……。
なんだかとっても置いてけぼり感が否めなくて、寂しくなった。
私の理解力がないだけ……?な、なんの話をしているの?
聞き返そうと思ったけど、舜先輩がこれ以上話すことはないと言わんばかりに背を向けて、生徒会の方へと歩き出した。
南くんに、「由姫行くよ~」と言われて、慌てて「はい!」と返事をする。
「あ、あの、みんな送ってくれてありがとう!私行くね!また明日……!」
「由姫、変なことされたらすぐ逃げてね」
「俺たちに連絡くれたら助けにくるから」
へ、変なことってなんだろう?