「なんか……緊張する。由姫と学校で、昼ごはん一緒に食べるとか……」



 言葉どおり、春ちゃんは落ちつかないのかそわそわしていた。

 そういえば……こうしてふたりでゆっくり過ごすのも、いつぶりだろうなぁ……。

 恋人ではない春ちゃんと過ごすなんて、不思議な感じだ……。

 でも、本来はこうしたかったのかもしれない。

 この学園に来た当初は……春ちゃんと過ごすことを楽しみにしていたから。



「春ちゃんとこんなふうに学園生活を送るの、夢だったよ」



 とくに意味はなくした発言だったけれど、春ちゃんは私のその言葉に動揺を見せた。



「……っ」



 あれ……?

 顔を歪め、今にも泣きそうな春ちゃんに首をかしげる。



「俺、だって……」