重たい足取りで、屋上へと向かった。
本当は会わないほうがいいんだろうけど、教室に来られるのは困る。
ちゃんと会って、こういうことはやめてって伝えないと。
屋上の扉を開けると、奥に駅にある待合室のようなガラス張りの部屋があった。
初めて来たけど……ど、どうしてこんなところにこんなものがあるのっ……?
中で待っていた春ちゃんが、駆け寄ってきた。
「サラ……!」
すぐに、人差し指を口に当て、しー! という動作をした。
「そ、その名前はダメ……!」
屋上には見る限り誰もいないけど……校内でその呼び方は禁止っ……。
「あ、ごめん……! ゆ、由姫」
春ちゃんは改めて私の名前を呼んで、にっこりとうれしそうに笑った。
*次回の更新5月5日(火)13:00〜*
本当は会わないほうがいいんだろうけど、教室に来られるのは困る。
ちゃんと会って、こういうことはやめてって伝えないと。
屋上の扉を開けると、奥に駅にある待合室のようなガラス張りの部屋があった。
初めて来たけど……ど、どうしてこんなところにこんなものがあるのっ……?
中で待っていた春ちゃんが、駆け寄ってきた。
「サラ……!」
すぐに、人差し指を口に当て、しー! という動作をした。
「そ、その名前はダメ……!」
屋上には見る限り誰もいないけど……校内でその呼び方は禁止っ……。
「あ、ごめん……! ゆ、由姫」
春ちゃんは改めて私の名前を呼んで、にっこりとうれしそうに笑った。
*次回の更新5月5日(火)13:00〜*

