総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




 寒気でもしているのか、両手で自分の体を抱きしめている華生くん。



「普通に冬夜先輩と話し合いしてるし、なんだったんだろうなあれ……」



 弥生くんも、同じように真似している。

 あはは……挨拶しただけでこんなに言われるなんて、なんだかちょっとかわいそう。

 でも、春ちゃんちゃんと、変わろうとしてくれてるんだな……。

 それは、純粋にうれしかった。



「ま、他の幹部ふたりは相当苛立ってるみたいだけど」



 幹部ふたりって……秋ちゃんとなっちゃん?



「fatalの幹部って、鳳先輩とお前たちふたりと……あと誰だっけ?」

「お前……なめてんのか……!!」



 首をかしげた海くんに、弥生くんが掴みかかった。