寒気でもしているのか、両手で自分の体を抱きしめている華生くん。
「普通に冬夜先輩と話し合いしてるし、なんだったんだろうなあれ……」
弥生くんも、同じように真似している。
あはは……挨拶しただけでこんなに言われるなんて、なんだかちょっとかわいそう。
でも、春ちゃんちゃんと、変わろうとしてくれてるんだな……。
それは、純粋にうれしかった。
「ま、他の幹部ふたりは相当苛立ってるみたいだけど」
幹部ふたりって……秋ちゃんとなっちゃん?
「fatalの幹部って、鳳先輩とお前たちふたりと……あと誰だっけ?」
「お前……なめてんのか……!!」
首をかしげた海くんに、弥生くんが掴みかかった。

