総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




「いや、最近fatalとnobleの関係が悪かったから、いつでも応戦できるようにって言われてたんだよ。まあ、昨日取り下げになったんだけど。もう平気だって言われて」



 もしかして……。



「うちの総長さまが、なぜかご機嫌だからな……」



 やっぱり、春ちゃんが大人しくなったから?

 華生くんの言葉に、ご機嫌?と、また聞き返す。



「気持ち悪いよね」

「どういうこと?」



 同意した弥生くんに、海くんも不思議そうにしている。

 拓ちゃんは興味がないのか、つまらなさそうにしていた。

 華生くんは、何やら大きなため息をついて、苦虫を潰したような顔で答える。



「今まで挨拶しても無視だったのに、『……お疲れ』とか言われたからびびった」