総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜



 こう言えば、サラが来てくれるのはわかっていたから。

 教室に俺が行けば目立ってしまう。サラが正体を隠して学生生活を送っているならなおさら、俺と関わりがあることは隠したいだろう。

 脅しに近いかもしれないが……手段は選んでいられなかった。

 絶対に……サラを奪い返してみせる。

 nobleから……西園寺蓮から。

 俺はひとり、そう執念を燃やした。