俺、変わるから。だから……もう一度だけ信じて。
本当は変わってから、ちゃんとfatalをNo.1の座に戻してから改めて告白しに行こうと思っていた。
でも、サラがこんなにも近くにいるとわかって、状況が変わった。
No.1になる前に……nobleの誰かに奪われかねない。
とくに、西園寺蓮。あいつに奪われる前に……サラの心を取り戻さないと。
《……それは、今は無理だと思う……》
わかってはいたけど、はっきりと言われるとダメージが大きかった。
無理……か……。
でも、そんな言葉で片づけさせない。
「ねえ、明日のお昼ごはん、屋上で一緒に食べよう」
《え?》
「来てくれなかったら、教室に迎えに行く。じゃあ待ってるね」
俺は一方的に言って、通話を切った。

