総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





 俺、変わるから。だから……もう一度だけ信じて。

 本当は変わってから、ちゃんとfatalをNo.1の座に戻してから改めて告白しに行こうと思っていた。

 でも、サラがこんなにも近くにいるとわかって、状況が変わった。

 No.1になる前に……nobleの誰かに奪われかねない。

 とくに、西園寺蓮。あいつに奪われる前に……サラの心を取り戻さないと。



《……それは、今は無理だと思う……》


 わかってはいたけど、はっきりと言われるとダメージが大きかった。

 無理……か……。

 でも、そんな言葉で片づけさせない。


「ねえ、明日のお昼ごはん、屋上で一緒に食べよう」

《え?》

「来てくれなかったら、教室に迎えに行く。じゃあ待ってるね」



 俺は一方的に言って、通話を切った。