サラの中身を好きになった西園寺は、見る目があると思う。
……譲るつもりは少しもねーけど。
「nobleの奴らと、仲良くなったんだね」
《うん。私のこと、仲間だって言ってくれた》
「でも、サラは俺たちの仲間……いや、ごめん……」
言いかけてやめた。自分には、この先を言う権利はないから。
わかってるけど……でも、サラがnoble側にいるのはどうしても許せない。
サラは、fatalの人間だ。
nobleなんかに、奪われてたまるかよ……。
「俺やっぱり諦められない」
サラだけは……渡せない。
「これからまた信頼してもらえるように頑張る。だから……もう1回、チャンスが欲しい」

