いわば、俺たちの敵だ。



《舜先輩……わかるよね? たくさんよくしてもらってて、それで、入らないかって提案してもらったの。その時は、生徒会がnobleだって知らなくて》



 そうだったのか……。



「nobleの奴らに、こき使われたりしてない?」

《そんなことまったくないよ。みんな優しい人ばっかり……本当にいい人たちばかりだから……》



 いい人?

 nobleは、たぶんサラがいることに気づいていない。

 それは……さっき、西園寺の反応を見て察した。

 サラではなく、白咲由姫を気に入ったんだろうあいつは。

 正直、その点では完敗だった。

 もちろん今は、サラの中身も全部が愛しいけど、好きになったきっかけは容姿だったから。