「あと、さっき南からも連絡があった。今日は戻れそうにないらしい」
「仕方ない……由姫、今日は3人で頑張るぞ」
「は、はい」
せめて、蓮さんの抜けた穴を埋めれるようにしなきゃ……。
もしこのまま、蓮さんが戻ってこなかったらどうしよう……。
いなくなるべきなのは蓮さんじゃなくて、私なのに……。
蓮さんの居場所を奪ってしまったみたいで、罪悪感が込み上げた。
「どうした、元気がないな」
心配して顔を覗き込んできた舜先輩に、慌てて笑顔を向ける。
「い、いえ……!」
「この前もらった折り菓子があるぞ。食べていいからな」
いけない……迷惑をかけた上に、気まで使わせて……。