「ん?どうしたの~?」
いつも通りのかわいい笑顔を浮かべ、南くんがそう聞く。
「由姫は俺たちのだからな」
……ん?
弥生くんの言葉に、首を傾げた。
「生徒会のもんじゃねーぞ」
華生くんまで……何を言ってるんだろう?
ふたりを見ると、さっきよりもこわーい顔で、舜先輩たちを睨みつけている。
こんな顔をしているふたりは、初めて見た。
一方、南くんは少しも表情を変えず、笑顔を顔に張り付けている。
「えー、怖い~!そんなこと言われなくても、わかってるよ」
そう言って、かわいくウインクをした南くん。
「由姫は生徒会のたいっせつなお姫様だからっ」
……???
私の話をしているのはわかるけど、なんの話をしているの……?
ひとり、首だけが傾いていく私。

