総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「ん?どうしたの~?」



いつも通りのかわいい笑顔を浮かべ、南くんがそう聞く。



「由姫は俺たちのだからな」



……ん?

弥生くんの言葉に、首を傾げた。



「生徒会のもんじゃねーぞ」



華生くんまで……何を言ってるんだろう?

ふたりを見ると、さっきよりもこわーい顔で、舜先輩たちを睨みつけている。

こんな顔をしているふたりは、初めて見た。

一方、南くんは少しも表情を変えず、笑顔を顔に張り付けている。



「えー、怖い~!そんなこと言われなくても、わかってるよ」



そう言って、かわいくウインクをした南くん。



「由姫は生徒会のたいっせつなお姫様だからっ」



……???

私の話をしているのはわかるけど、なんの話をしているの……?

ひとり、首だけが傾いていく私。