ただ……隠されていたことは、ショックだった。

 誰も口を開こうとはぜず、異様な空気が流れていた。

 それを破ったのは……生徒会室の扉が開く音。



「戻ったぞ……っ、天王寺?」



 入ってきたのは、舜と滝。

 ふたりとも、生徒会室に天王寺の姿があることに驚いている。



「どうしてお前がここに……」



 俺はもう何も話す気にならず、というか頭の整理が追いつかず、黙り込む。



「昨日と、最近の俺の行動について、詫びを入れにきただけ」

「……ああ、そういえば鳳が言っていたな。だとしても、この状況はなんだ?」

「……何もない。邪魔して悪かったな」



 それだけ言って、生徒会室を出ていった天王寺。



「まさか本当に謝罪に来るとはな……」