自責の念に駆られているような、申し訳なさそうな声色にいたたまれなくなる。

 バレて、しまった……。

 どうしようと思っていると、突然春ちゃんに手を引かれた。

 そのまま、体を引き寄せられる。



「……っ」



 抵抗する間もなく、抱きしめられる。



「ごめん……俺……」



 このごめんは、気づかなかったことへの謝罪……?

 そんなの、必要ないのに……。

 まさかさよならをしたその日に、正体がバレてしまうなんて……私は間抜けだ。

「離して」と言おうと思った時、タイミング悪く生徒会室の扉が開いた。

 慌てて視線を移すと、入ってきたのは蓮さんだった。



「……っ!?」



 私と春ちゃんの姿を見るなり、血相を変えて駆け寄ってきた蓮さん。

 ……え?