サラがかっこいいと思ってくれる、俺に戻るだけだから。
「おい!」と引き止める声が聞こえたが、無視して風紀の部屋を出た。
……ここか。生徒会室。
ずいぶんでかい部屋だなと、舌打ちがこぼれそうになった。
風紀とは大違いだ……。
まあ、生徒会は仕事量も桁違いだって冬夜が言っていたから、百歩譲って許してやる。
こんなことでいちいち腹を立てていたら、サラに小さい男だって思われそうだし。
いきなり入るのもどうかと思い、何度かノックをした。
すると、中から「はーい」という女の声が聞こえた。
どことなく、サラに似ている声。
こんなところに……サラがいるはずないのに。
「生徒会に何か……っ、え?」
……は?

