こうなったのは俺のせいだから……ちゃんと悔い改めて、サラに好きになってもらえる俺に戻ったら……もう一度、告白しにいこう。
 だからサラ……待っててね。

 サラに言われて、目が覚めたよ。



「……帰るぞ」



 立ち上がり、冬夜に言った。



「え? ……ああ」



 俺を見て、ひどく動揺している冬夜より先に歩き出す。



「春季?」




 俺の一歩後ろを歩く冬夜に名前を呼ばれた。



「なんだ?」

「どうした? なんか……変だけど」

「変ってなんだ」

「いや……なんていうか……」



 言いにくそうに一度言葉を飲み込んでから、また口を開いた冬夜。



「……サラがいた時みたいな」



 その言葉に、なぜか笑みがこぼれそうになった。