はっきりと、別れを告げられてしまった。
直接会ってわかったのは……その決断を、覆すことはできないということ。
自業自得だ……。
「その非通知の相手、追跡できなかったんだ。敵襲にでもあったのかと思った」
冬夜が、難しい顔をしながら言った。
相手はサラだから、追跡なんてできるわけない。
最後に言われた言葉を思い出す。
『前の、私が大好きな春ちゃんに戻ったら……また、お友達になろうね』
本当に……?
俺が前の俺に戻ったら……また、会ってくれる?
その時はもう一度……俺に、チャンスをくれるだろうか。
わからないけど、はっきりと振られた今もサラを諦める気は毛頭なかった。
*次回の更新4月25日(土)13:00〜*