総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜



まるで敵と対峙したみたいに、空気全体がピリついたのがわかる。

敵意を隠さない3人に対して、舜先輩は少しも怯むことなくいつも通り平然としている。



「舜さん、お疲れ様です」



海くんが、笑顔でそう言った。



「ああ。どうしてお前がここにいるんだ?」

「みんなで由姫をお見送りってやつです」

「ほお……すっかりお姫様だな由姫」



お、お姫様?

どちらかというと、完全に子供扱いな気が……。



「でも、蓮が嫉妬するからほどほどにな」



……っ。

私は、昨日の告白を思い出した。

忘れていたわけじゃないけど……蓮さんに告白されたという事実が、まだ受け入れられない。