総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「由姫を見ていると癒されるな」

「え……?」



 突然言われた言葉に、クレープを食べる手が止まる。

 癒される……?



「小動物みたいだ。それに、お前からは欲を感じない。一緒にいて居心地がいい」



 ほ、褒められているの、かな?



「そ、そうですか……?」



 よくわからないけど……一緒にいて居心地がいいと言われるのは、純粋に嬉しい。

 私も滝先輩のことは好きだから、光栄な気持ちだ。

 私を見つめる瞳に……いつもはない感情が揺れていたことには気付かず、そう思った。




「うまかったな」



 クレープを食べ終え、お店を出る。ふたりで、生徒会寮へと帰る。