「ふっ、ついているぞ」 ん……? 滝先輩が、柔らかい笑みを浮かべながら私のほうに手を伸ばしてきた。 口元に、親指が触れる。 えっ……! ホイップクリームがついていたのか、滝先輩はそれをぺろりと舐めた。 「……っ!?」 な、なめっ……! 取ってくれたのはありがたいけれど、恥ずかしくて顔が熱くなる。 「どうした?顔が赤いが……」 「な、何もありませんっ……」 滝先輩は無自覚なのか、平然としている様子。 *次回の更新4月23日(木)13:00〜*