総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




「ふっ、ついているぞ」



 ん……?

 滝先輩が、柔らかい笑みを浮かべながら私のほうに手を伸ばしてきた。

 口元に、親指が触れる。


 えっ……!

 ホイップクリームがついていたのか、滝先輩はそれをぺろりと舐めた。



「……っ!?」



 な、なめっ……!

 取ってくれたのはありがたいけれど、恥ずかしくて顔が熱くなる。



「どうした?顔が赤いが……」

「な、何もありませんっ……」



 滝先輩は無自覚なのか、平然としている様子。





*次回の更新4月23日(木)13:00〜*