「甘いのとか苦手そうなのに……あの子に付き合ってるのかな?」
「多分しょっぱい系のクレープでしょ?」
私たちは一番端の席に案内してもらったから、何を食べているかまでは見えないだろうけど……向けられる視線に、滝先輩が少しだけ表情を曇らせた。
「やっぱり、男が甘いものを好きというのは、おかしいだろうか……」
え……?
「南のようなかわいらしい男ならまだしも、俺みたいなのは……」
「そんなことないです!
私は、すぐに否定した。
甘いものは正義だもん。男の人がとか、強そうな人がとか……そんなの関係ない!
「むしろギャップですよ」
「ギャップ?」
首を傾げた滝先輩に、私は言った。

