総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「甘いのとか苦手そうなのに……あの子に付き合ってるのかな?」

「多分しょっぱい系のクレープでしょ?」



 私たちは一番端の席に案内してもらったから、何を食べているかまでは見えないだろうけど……向けられる視線に、滝先輩が少しだけ表情を曇らせた。



「やっぱり、男が甘いものを好きというのは、おかしいだろうか……」



 え……?



「南のようなかわいらしい男ならまだしも、俺みたいなのは……」

「そんなことないです!



 私は、すぐに否定した。

 甘いものは正義だもん。男の人がとか、強そうな人がとか……そんなの関係ない!



「むしろギャップですよ」

「ギャップ?」



 首を傾げた滝先輩に、私は言った。