総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜




「由姫、生徒会室まで送っていく」

「……え?」



拓ちゃんの言葉に、驚いて首をかしげる。

送っていくって……ど、どうして?



「生徒会室くらいひとりで行けるよ?」



いつもひとりで行っているし……急にどうしたんだろう?



「いいから」



断ったのに、なぜか送ってくれる気満々の拓ちゃん。



「お、俺も送っていく!!」

「俺も!!抜け駆けすんな!!」

「俺も行こうかな~」



弥生くん、華生くん、そして海くんまでカバンを持って立ち上がり、パチパチと瞬きを繰り返した。