「わ、私の仕事、代わりにしてくれたんですか……?」
滝先輩が……?
私の言葉に、滝先輩はふっと笑う。
「自分のものが早く終わったんだ」
なんてことだっ……。
結構な量があったはずなのに、全て任せてしまった……。
滝先輩のほうが仕事量も忙しさも倍なはずなのにっ……。
「なんとお詫び申しあげればいいのか……」
申し訳なさで、みるみる小さくなっていく私の頭を、滝先輩が撫でてくれた。
「気にするな。由姫にはいつも助けられているから、ほんの礼だ」
う……なんて優しいんだろう……。
滝先輩の優しさが身にしみすぎて罪悪感に押しつぶされそう……。

