総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「わ、私の仕事、代わりにしてくれたんですか……?」



 滝先輩が……?


 私の言葉に、滝先輩はふっと笑う。



「自分のものが早く終わったんだ」



 なんてことだっ……。

 結構な量があったはずなのに、全て任せてしまった……。

 滝先輩のほうが仕事量も忙しさも倍なはずなのにっ……。



「なんとお詫び申しあげればいいのか……」



 申し訳なさで、みるみる小さくなっていく私の頭を、滝先輩が撫でてくれた。



「気にするな。由姫にはいつも助けられているから、ほんの礼だ」



 う……なんて優しいんだろう……。

 滝先輩の優しさが身にしみすぎて罪悪感に押しつぶされそう……。