「他の人間はもう帰ったぞ。舜は昨日の件の後始末があって、理事長のところへ行っている」
え、っと……私、寝てた……?
生徒会に来た直前くらいの記憶しかない。ってことは……来てすぐに眠ってしまってたのっ……!?
空はすっかりオレンジ色に染まり、時計を見ると短い針がちょうど6を指している。
「すみません滝先輩……!!」
今すぐ土下座をする勢いで頭を下げた私に、滝先輩が微笑んだ。
「謝る必要はない。寝不足だったのか?ぐっすり眠っていたぞ」
うっ……。なんて失態……。
「す、すみません……」
しかもよく見ると机に置いていた資料が全てなくなっている。
慌てて画面を開くと、共有をかけていた白紙だったデータが、びっしりと埋まっていた。
まさか……。