「「行く!!」」
目を輝かせたふたりに、よかったとほっとする。
「ふふっ、美味しい場所教えてもらったの!」
南くんが連れて行ってくれたクレープ屋さん。全種類のクレープを制覇したい……!と私は意気込んでいた。
美味しかったから、またふたりとも行きたい。
そう思ったけど、なぜか弥生くんと華生くんは顔を曇らせた。
「……教えてもらったって……生徒会のやつに?」
「うん、そうだよ」
弥生くんの言葉に頷くと、その顔がまた不満げな表情に変わってしまう。
あ、あれ?また何か機嫌を損ねるようなこと言っちゃった……?
「やっぱりクレープは行かない!俺たちのオススメのところ連れて行ってあげる!」
え?

