総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜



 まるで、私が変装をしながら眠ったみたいな言い方だったから。



「どうして?」



 普通に、寝る時は変装はとっているけど……。



「だって、蓮くんにも内緒だから、変装してたでしょ?」

「あっ……」



 そ、そうだ……。

 南くんが不思議がっている理由がわかって、ハッとする。

 蓮さんに素顔がバレたこと、言ってないっ……。

 い、言ったほうがいいのかな……?

 ハッとした私の反応を見て、何か察したのか南くんは顔を青ざめさせた。



「まさか……」



 どうやら、言わずもがなバレたみたい。

 私は、顔に不恰好な笑顔を貼り付けた。



「じ、じつは……蓮さんに、素顔がばれちゃったの……」



 あはは……と苦笑いをする私を見て、南くんの顔がますます青ざめていく。





*次回の更新4月14日(火)13:00〜*