華生くんのメッセージだけ確認して、私はまた電源を落とした。
スマホをポケットに入れ、教室に戻った。
放課後になり、帰る支度をする。
「由姫、今日も生徒会？」
「うん、そうだよ」
華生くんの言葉にそう答えると、不満げな表情を向けられた。
華生くんだけではなく、弥生くんや拓ちゃんまで同じように眉間にシワを寄せた。
「次にない日はいつ？」
「わからない……聞いておくね」
「うん……」
私の返事が腑に落ちないのか、弥生くんは眉をハの字にして下を向く。
相変わらずみんなの生徒会嫌い……もといnoble嫌いは健在なのかな……あはは。
「次に休みの日は、一緒にクレープ食べに行こうね」
機嫌を直してほしくて、ふたりにそう言った。
