「本気で言ってるの? やめたほうがいいよ」
「ううん、もう決めたの。ちゃんと会ってお別れしようって」
このままじゃ……もっと迷惑をかけてしまいそうだから。
今日だって、寮に春ちゃんが現れたことと、春ちゃんが暴力行為をしたせいで生徒会の人が巻き込まれた。
「これ以上迷惑をかけたくないし……春ちゃんにも、きちんと話してくる」
もう……巻き込むのは嫌なんだ。
これは、私と春ちゃんの問題だから。
「……わかった」
南くんは少し黙り込んだあと、そう言ってくれた。
「あいつもサラには危害を加えないと思うけど、万が一何かあったら一番に僕に連絡してね」
いつもの笑顔を封印して、真剣な表情で心配してくれている南くんに深く頷く。

