総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜






「本気で言ってるの? やめたほうがいいよ」

「ううん、もう決めたの。ちゃんと会ってお別れしようって」



 このままじゃ……もっと迷惑をかけてしまいそうだから。

 今日だって、寮に春ちゃんが現れたことと、春ちゃんが暴力行為をしたせいで生徒会の人が巻き込まれた。



「これ以上迷惑をかけたくないし……春ちゃんにも、きちんと話してくる」



 もう……巻き込むのは嫌なんだ。

 これは、私と春ちゃんの問題だから。



「……わかった」



 南くんは少し黙り込んだあと、そう言ってくれた。



「あいつもサラには危害を加えないと思うけど、万が一何かあったら一番に僕に連絡してね」



 いつもの笑顔を封印して、真剣な表情で心配してくれている南くんに深く頷く。