勝手なことをしてしまったし、迷惑をかけたとも思う……。

 怒られたら、素直に謝ろう……!



「は、はい、ココア」

「わ~、ありがとうっ」



 マグカップを渡すと、南くんがうれしそうに受け取ってくれた。



「僕もお菓子持ってきたんだ! 食べよう!」



 あ、あれ……?

 怒ってはないのかな……?



「由姫? どうしたの?」

「南くん、お説教をしにきたんじゃないの?」

「え! どうして?」



 どうやら、私が思っていた目的とは違ったらしい。



「私、余計なことしたかなって……生徒会役員としては、ダメなことだったと思うから……」



 私の言葉に、南くんは「そんなこと気にしなくていいのに」と笑ってくれた。