天王寺のことももちろん聞きたいけど……昨日蓮くんの家に泊まったということも気になっていた。
今僕が一番警戒しているのは、天王寺よりも断然、蓮くんだから。蓮くんとどうなっているのか、気になって仕方がない。
「それじゃあ、また連絡するね」
笑顔で言って、自分の席に戻る。
確実に今、由姫の中での信頼度は僕より蓮くんのほうが高いだろう。
どうにか僕のほうに傾けられないかな……と、仕事をしながら策を練った。
由姫が僕だけを見てくれる方法を、必死に考えた。
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